さぽろぐ

日記・一般  |札幌市北区

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2007年06月05日

北海道を元気に!仕事おこし・まちづくりシンポ

先週の金曜日(6月2日)に「北海道を元気に!仕事おこし・まちづくりシンポジム」に参加してきた。会場の自治労会館には200名の参加者が集まり盛況だった。講演者は北大教授、札幌市市民自治推進室長、前我孫子市長、夕張希望の杜理事長、旭山動物園副園長、北海道ワーカーズコレクティブ代表理事、ワーカーズコープ専務理事など多彩な顔触れで、それぞれの立場から地域における協同、市民主体の仕事おこしとまちづくりについて実践例と想いが熱く語られ感動しました。

基調講演は北海道大学法学部の宮本太郎教授で「地域再生の新しいデザイン/「参加」と「つながり」の力で格差社会を超える」。地域再生のためには、自治体と市民が連携して、就労と地域の自発的活動に参加困難な状況を除去する取組みが必要だ。スウェーデンの自治体の最大支出は教育で、義務教育以外に成人教育も充実している。異なる考えを排除するのではなくお互いに粘り強く話し合い合意を得る訓練が必要だ。公共サービスが充実している国は財政が黒字だ。つながりが強い地域は発展する。

特別報告は前我孫子市長の福嶋浩彦で「市民自治と新しい公共」。市民と行政の協働で地域を作ることを目指してきた。市の全事業を対象に民営化提案の公募。行政に市民感覚をもたせるために補助金や職員採用などの聖域にも市民が参加し予算編成過程も公開した。審査基準は市民の利益になるかどうか。

リレートークの発表者は、北海道ワーカーズコレクティブ、札幌市中央勤労青年ホーム、白石まちづくりハウス、ワーカーズコープ。
北海道ワーカーズコレクティブとワーカーズコープはNPO法人で今回始めてその存在を知った。雇用関係ではなく、全員で出資、経営し、労働を担うというもう一つの働き方である。生活者の視点で地域に必要な「もの」や「サービス」を事業化している。給食・福祉・子育て支援・高齢者の仕事おこしなど。

パネルディスカッションのテーマは「地域再生の自治と協同を問う」。
パネラは村上智彦氏(夕張希望の杜理事長)、坂東 元(旭山動物園副園長)、榊 英司氏(札幌市市民自治推進室長)。
村上さんは、考え方を変えれば悲観することはない。医療の充実と健康は別だ。平均寿命が一番高い地域は病院や医者が一番多い東京ではなく長野県。高齢者は役割を与えられると元気になる。病院の空きスペースを有効活用するために老人ホームや保育所などが入ってくると、医者と看護師が居るので安心してもらえる。
坂東さんは、自然の尊さやかけがえのなさを社会の共通の価値観としてもたなければならない。そこで、ありのままの動物を見てもらえるように展示を工夫した。観光化され過ぎた感がある。もっと地元の人達にゆっくり見て貰いたい。  


Posted by 中嶋 at 23:58Comments(0)中嶋