さぽろぐ

日記・一般  |札幌市北区

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2007年11月18日

北海道東海大学の公開講座「北海道米、おいしさの秘密」

昨日、北海道東海大学の公開講座「食べながら考えよう!北海道米、おいしさの秘密」に参加しました。教室には100名ほどの参加者が詰め掛け盛況でした。
北海道米「おぼろづき」をテーマにして開発者の北海道農業研究センターの清水博之さんの講演と北海道東海大学の国際文化学部の吉村教授、清水さん、簾舞の生産農家の南里正博さんによるトークが行われました。その後、学生食堂で道産のヤーコンをおかずに「おぼろづき」のご飯を頂きました。

清水博之さんの講演、①おいしい北海道米を生み出すには10年位かかるという息の長い研究を重ねて、きらら397、ほしのゆめ、ななつぼし、おぼろづき、などが誕生した、②全国の米の品種ではコシヒカリ系が80%以上を占める、③食味を決める二大要素はタンパク質とデンプンのアミロース、アミロースの割合が少ないと粘りが強く柔らかくなる。④外観、香り、味、粘り、柔らかさ、総合の官能評価ではコシヒカリよりも「おぼろづき」の方が高い、⑤特殊米として、胚芽が大きくてビタミンEが多い米、パンや麺用の粉質米、バイオエタノールや飼料用の超多収米なども研究している。

南里さんは3年前から「おぼろづき」を作付けしている。おいしいお米を作るためにタンパク質の割合を下げる努力をしている。特に水管理には注意している。また、収量を増やすための追肥はしていない。

北海道米の市場価格が上がることによって、農家の収益が向上し、北海道が元気になるように研究者と生産者が今後とも協働し連携を強めて頂きたい とのまとめになった。

食堂では採りたてのヤーコンを展示していた。見た目や大きさ・形はさつまいもに似ていた。西村学長がヤーコンの説明をしてくれた。①ヤーコンの原産地は南米のアンデス高原でキク科の根菜、②オリゴ糖の含有量が高く、食物繊維も豊富で、低カロリーなのでヘルシー、③北海道で栽培している、北海道東海大学では夕張で作付けしている。

生の酢物で出されたヤーコンは、シャキシャキとあっさりしていた。おぼろずきのご飯は柔らかく粘り気があり美味しかった。

このような公開講座で研究成果を道民に披露してくれたおかげで北海道米についてより深く理解できました。本当にありがとうございました。  


Posted by 中嶋 at 19:45Comments(0)中嶋