さぽろぐ

日記・一般  |札幌市北区

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2008年07月11日

環境問題の展示会とシンポジウムに参加しました

北海道洞爺湖サミット記念の環境総合展やシンポジウムが相次いで開かれ活況を呈しました。
北海道などが主催した環境総合展、国立環境研究所主催の「公開シンポジウム2008温暖化に立ち向かう~低炭素・循環型社会をめざして~」、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)主催の雪氷エネルギー国際シンポジウム「地球温暖化を救う、雪氷エネルギー」に参加しました。

環境総合展は6月19日から21日まで札幌ドームで開かれ8万人以上が訪れました。
東京の会社に勤めていたときは、ビッグサイトや幕張メッセで開かれた展示会に何度も参加しましたが、大規模な展示会が北海道でも開かれるというので久し振りにワクワクした気持ちで、最終日に行ってきました。広いドームは全国から333社・団体の出展と大勢の市民で埋め尽くされていました。どのブースも魅力的で係員も丁寧に説明してくれたのでますます好奇心に駆られ沢山のブースを16時の閉幕まで5時間見て回りました。資料を沢山頂いたので後でじっくり目を通したい。

公開シンポジウムは6月28日に道新ホールで開かれ200名が参加しました。
5件の講演では、司会者が講演者の研究業績だけでなく人物像もスライドを用いて紹介されたので親しみがもてました。最先端の研究成果が観測データに基づいて分かりやすく発表されました。研究者の科学的な視点とアプローチは説得力がありました。印象的だったのは、①温暖化の技術対策だけでなく社会システムの構築も必要、②研究分野が基礎研究から低炭素社会実現へのシナリオ策定まで幅広い。③本年度に打ち上げ予定のGOSAT(温室効果ガス観測技術衛星)によって温室効果ガスの分布や、どの地域で排出され、吸収されているかについて知ることができるようになる。
ロビーでのポスターセッションでは、21枚のパネルが展示され、パネル毎に担当者が付いて丁寧に説明してくれた。おみやげに公開シンポジウム2007のDVDまで頂きました。

国際シンポジウムは7月2日にホテルオークラ札幌で開かれ超満員の600名が参加しました。
プレゼンテーションは北大の浦野慎一教授、室蘭工大の媚山政良教授、帯広畜産大の土谷富士夫教授、北大の濱田靖弘准教授から「雪氷エネルギーの活用事例」が紹介されました。
パネルディスカッションは「暮らしの中の雪氷利用の再発見と雪氷文化を考える」。
コーデネーターは木元教子さん、パネリストはスウェーデンの大学教授ボウ・ノルデル氏、環境ジャナリストの枝廣淳子さん、作家の神津カンナさん、参議院議員の橋本聖子さん、北海道立北方民族博物館館長の谷本一之氏。木元さんの軽妙な司会で進められていきました。ノルデル氏は地中に雪を貯蔵する方法を紹介。枝廣さんは食料自給率が低い都会の人が氷室に食料を備蓄することを提案、神津さんは清少納言の時代に雪を風流に詠んでいたことを紹介、橋本さんは小学生の頃、父兄や先生たちが苦労して校庭にスケートリンクを作ってくれたので児童は感謝して利用していたことを紹介、谷本氏はアイヌの人達が雪と共存した知恵を紹介してくれました。雪国に住んでいない人からの意見も参考になりました。  


Posted by 中嶋 at 21:28Comments(0)中嶋