さぽろぐ

日記・一般  |札幌市北区

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2008年11月28日

義弟の家族葬

かみさんの弟の葬儀で旭川に行ってきました。5年前に胆管がんと診断されてから闘病生活を送っていましたが、終に57歳の若さで召されてしまいました。4年前に胆管がんの手術数が道内で最も多い北大病院で15時間に及ぶ大手術を受けた後は、地元の病院でPETなどで経過を見ながら入退院を繰返していましたが、がんが肝臓を始め全身に一気に広がってしまいました。

10月末に家族に余命3ヶ月と宣言されたとき、本人に告知しないように担当医にお願いしましたが、家族も相当なショックを受けました。10日後には追い討ちを掛けるように余命2週間と告げられ、苦痛を和らげるためモルヒネがうたれました。かみさんは告知の度に病院に駆けつけ励ましてきましたが、病状の変わりようを見るのは辛かったようです。その4日後の早朝に義父から「亡くなった」と連絡が来たときには、覚悟はしていたもののがっくりしてしまいました。

葬儀は親戚や親しい人達だけの家族葬で行われました。喪主は義父です。親より先に逝ってしまった悲しさを押し隠すように気丈に振舞っていました。親戚付き合いをしていなかったので知らない人が多かったけれど何人かの人とお話できたのは良かった。お坊さんの読経が始まり木魚と鉦が叩かれ鉦の余韻を聴いていると、現世から来世に温かく送り出しているように感じました。
経典の冊子が参列者に配布され、お坊さんと一緒に読経しました。

弔辞は、故人との思い出、最後まで生きようとしたことへの称賛、安らかに と心がこもっていました。棺の蓋を外して最後のお別れをしたとき、「頑張ったね」、「亡くなられたお母さんの所に行くんだよ」と涙ながらに話しかけていました。

医学は進んできてはいるものの、どのような病状でも治せるまでには至っていません。医学の基礎研究と臨床のますますの進展を期待するとともに、誰でも早期に診察できる仕組みも必要だと思います。  


Posted by 中嶋 at 00:43Comments(0)中嶋