さぽろぐ

日記・一般  |札幌市北区

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2010年06月20日

再生つばさの会 旭川医療講演会

昨日、標記の講演会を聴きに旭川に行きました。汽車の旅は久し振りで、車窓から水を張ったたんぼや青々と茂った畑がどこまでも続くのどかな光景を眺めることができて癒されました。
母が骨髄異形成症候群になったので、その病態と治療について大学病院の先生から話が聞けることを道新の紹介記事で知り旭川まで駆けつけたのです。

母の血液検査の結果、赤血球やヘモグロビンなど8項目の値が標準値よりかなり低いため、かかりつけの内科のお医者さんから血液内科がある病院を薦められ今年の3月から月に1度、妹が付き添って通っています。注射で骨髄液を取り出して分析した結果、病名が確定したのです。診察のたびに血液検査をして経過観察をしていますが、母は早く病気を治したいため薬を出してくれるように再三先生にお願いたところ、最近、プリモボラン5mgを出してくれました。

会場の旭川大雪アリーナには20名位の人が参加して、3名の先生方の講演を熱心に聴いていました。
札幌医大の井山論先生は「成人再生不良性貧血の病態と治療」、旭川医大の板垣祐一先生は「おくすりについて」、東京女子医大の寺村正尚先生は「骨髄異形性症候群の病態と治療」について話されました。
3名の先生方は実際に患者さんと向き合って治療されているので、具体的にMRIや顕微鏡の写真と統計データを用いて体系的に分かりやすく話されたのでよく理解できました。薬効が高い認可待ちの薬が3種類ほどあるそうで認可が待ち遠しいです。また赤血球輸血の目安と副作用の鉄過剰症に対するいい薬も出ているそうです。どんな薬にも副作用があるので、その処置薬も含め数種類の薬が必要になり患者にとっては薬の摂取と管理で大変だと思いました。

質疑応答では寄せられた質問に丁寧に回答してくれました。40代の患者さんの切実な悩みにも真摯にお応えしていました。私も母が聞いて欲しいて云われていた食事や生活上の注意点など質問しました。

今回、初めて特定疾患の患者と家族の会「再生不良性貧血と関連する疾患の患者と家族の会」に参加させていただきました。患者と家族がお互いに励まし助け合うことを目的としています。この講演の後、場所を移して先生方も参加した宿泊研修会を予定しているそうです。患者と家族が先生と膝を交えて親しく相談できるので大変よいことだと思います。この会の活動に賛同しました。  


Posted by 中嶋 at 20:32Comments(0)中嶋