さぽろぐ

日記・一般  |札幌市北区

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2011年07月16日

母の臨終

母の急性骨髄性白血病の症状は益々悪化し2カ月間の闘病の甲斐もなく6月29日に遂に力尽きました。
亡くなる2日前に横浜の長女と仙台の次女の家族が母と最後の言葉を交わしました。すっかり弱っている母を見て驚いていましたが、「早く良くなってね」と声をかけると、母は搾り出すような弱弱しい声で「しっかりやるんだよ」と励ましました。
その後、急に先生から呼び出され「白血球が急速に増加しているので、後1週間か2週間だ」と告げられました。そのことを子供たちに伝えると悔しくて涙が止まりませんでした。
長く話すると疲れるからと子供たちには手紙を書いてくるように頼んでおきました。子供たちが帰ってからその手紙を母に読んであげました。母との楽しかった思い出や現在の子育ての様子などが書かれていて、母は「大分成長したね」と喜んでいました。

その夜は千葉の弟夫婦も病院に駆けつけました。翌日、妹から「大分悪くなってきた」との連絡を受け、次の日、かみさんと子供たちの家族全員で病院に行きました。母は苦しそうに大きな息遣いをしていました。妹や弟夫婦も心配そうに声をかけていました。先生から呼び出され子供たちを除いた親たちで話を聞きました。「痛みを緩和するために今朝からモルヒネを点滴に入れたが、今週一杯だ」と告げられたので、別室で今日から泊り込みで付き添う相談をしていたとき、「脈拍数が半減してきた」と知らされ、急いで病室に行きました。頭の辺りは汗でびっしょり濡れていて、全身で呼吸をしていました。先生も駆けつけモニターに映し出される脈拍数などを見ていました。誰かの「息しなくなった」との大きな叫び声で母を見ると、身体の動きは止まり、モニターの全ての値は0になりました。先生が瞳孔を確認して臨終を告げると、今まで交代で献身的に付き添ってきた妹も泣きました。こんな辛いことてあるだろうか、もう少し生きていて欲しかったのに。  


Posted by 中嶋 at 00:17Comments(0)中嶋