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日記・一般  |札幌市北区

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2011年10月18日

第9回北海道高次脳機能障害リハビリテーション講習会

10月15日に北大の学術交流会館で標記の講習会が開催されました。主催者発表によると参加者
は229名と盛況でした。
●北大病院リハビリテーション科の生駒一憲教授は、主な症状、原因、病巣、診断、評価、リハビリテ
 ーション、支援普及事業について体系的に基本的な話をされました。
 印象に残った点は、
 ・受け答えはできて普通に見える「見えざる障害」。
 ・日常生活や社会生活に制約があることを分かるには、正しい知識と理解が重要。
●北大病院の作業療法士の小川圭太氏はリハビリテーション訓練と地域連携について事例を通して
 話されました。
 印象に残った点は、
 ・退院後の就労に向けて、デイケア通所リハビリと訪問リハビリを利用できる。
 ・客観的な評価を本人にフィードバックしたり、実体験や集団行動などを介した気付きが必要。
●息子が高次脳機能障害になったご家族の体験談は、脳外傷友の会コロポックルの会員さんが、当
 時4歳の息子さんが交通事故で高次脳機能障害になり、幼稚園と小学校の生活をする上で、親と
 して苦労されたこと、同じ悩みを持っている人達と交流することで気持ちが楽になったことを話
 されました。会場では共感してうなずいている人もいました。一言ひと言に切々たる思いが込め
 られて感動的でした。
●高次脳機能障害者への地域支援として、岩見沢保健所が「地域の作業所との連携を強めて」、名寄
 保健所が「地域基幹病院との連携の中で」について話されました。
 印象に残った点は、
 ・当事者・家族を支援するため、保健所、福祉担当、医療機関、訪問看護ステーション、就労支援
  事業所などと「地域支援ネットワーク」を作り、途切れない支援を展開している。
 ・高次脳機能障害者と家族のつどいを開いて、悩みを共有し励まし合う場を提供している。

娘婿も高次脳機能障害者で仙台の病院で作業療法、理学療法、言語療法によるリハビリを受けてい
ます。今回の講習会は娘家族にとって役に立つ内容だったので良かったです。娘婿は天候によって
も症状が変わるそうです。今まで出来たことができなくなったとの思いから怒り出すこともあるそ
うです。その都度なだめているそうです。社会復帰できるまでは時間がかかりそうですが、あせら
ないで家族で支えあって欲しい。  


Posted by 中嶋 at 20:52Comments(0)中嶋