2013年03月14日
原発難民の詩
一昨日、道新に「原発難民の詩」(朝日新聞出版)が生まれた背景と思いが紹介されていた。作者は福島第1原発で立ち入りが厳しく制限されている富岡町に住んでいた佐藤紫華子さんで現在はいわき市に住まわれている。避難を強いられ県内外を点々と避難している間に綴った詩には、避難者ならではの思いが込められ心の奥底まで染み入る。その中の「ふるさと」を紹介する。
呼んでも 叫んでも
届かない
泣いても もがいても
戻れない
ふるさとは
遠く 遠のいて
近いけど 遠いふるさと
あのふるさとは
美しい海辺
心の底の
涙の湖に ある
同じ曲名の「ふるさと」はいくつもあり、それぞれ生まれ育った安らぎが感じられる情景を歌っているが、佐藤さんの「ふるさと」は近くても遠いふるさとだ。昨日まで普通に暮らしていたふるさとに戻れない思いはいかばかりだろう。心の中にしか存在しないふるさとになってしまったことを思うと悲しくなる。
呼んでも 叫んでも
届かない
泣いても もがいても
戻れない
ふるさとは
遠く 遠のいて
近いけど 遠いふるさと
あのふるさとは
美しい海辺
心の底の
涙の湖に ある
同じ曲名の「ふるさと」はいくつもあり、それぞれ生まれ育った安らぎが感じられる情景を歌っているが、佐藤さんの「ふるさと」は近くても遠いふるさとだ。昨日まで普通に暮らしていたふるさとに戻れない思いはいかばかりだろう。心の中にしか存在しないふるさとになってしまったことを思うと悲しくなる。