さぽろぐ

  日記・一般  |  札幌市北区

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2017年01月02日

心の目

今年も宜しくお願いします。

私が所属する合唱団の来年度の選曲のため、これまで参加した合唱発表会のCDなどを聴いて模索
していたところ、11月24日の道新に「視覚障害者らのバンド「ノイズファクトリー」」という記事と写真
が目に飛び込んできた。北海道札幌視覚支援学校の卒業生や寄宿舎指導員らでつくるバンドがオリ
ジナル曲を演奏している。これまで目を向けていなかった範疇の音楽、音楽は何のためにあるのか、
考えさせられた。

楽譜を取り寄せようと早速連絡すると、代表者から譜面はないがバンドで使用しているコード表は用
意できると言われたので、譜面は諦めCDを取り寄せた。ぬくもりのある優しい声で障がいと前向きに
向き合う気持ちを歌っていた。感動し何度も何ども聴いた。「命という贈りもの」は寄宿舎の中学3年
生の弱視の女の子といっしょに作られたとそうだ。詩は寄宿舎の花壇の花たちを見て触れて感じた
ままの思いから生まれたそうだ。「どんなものにも良さがある。だからきっと私達にも良さがあって生
きている意味がある。そんな良さを見つける「心の目」をいつも忘れずにもっていたい」。代表者は
視覚障がいを持つ生徒たちからたくさんの感動(言葉)をもらい、宝物だと言われる意味がよく分かる。

6編の詞もご好意で送ってもらった。作詞者は弱視や全盲の女子中学生と弱視の卒業生。プロの詩
人が紡ぎだす美しいことば使いではないかもしれないけれど、人間が本来持っている素直な気持ち
や生きる力から生み出されたことばの輝きに温かな気持ちになった。
詩人金子みすゞの「星とタンポポ」を直ぐ思い出した。
「昼の星は目に見えぬ 見えぬけれどあるんだよ・・・。」

目が見えないだけなのに 思うように歩けない、触れない、掴めない、などなど。辛い思いをこれまで
一杯してきたにもかかわらず、自己嫌悪に陥らず、自分を好きになり、自分を信じて一歩でも前に踏
み出す勇気や希望を見出した。前向きの気持ちになったときに見えてくる一筋の灯りは、人間が本
来もっている素直な気持ち。日々の忙しい暮らしの中で見逃していた大事なことを気づかせてくれた。
前向きにさせてあげたのは、寄宿舎指導員、視覚支援学校の先生、仲間、家族の支えがあったから
で、同じ目線に立って、悩みを聞いてあげ、喜びと悲しみを分かち合い、そっと助言してあげたこと
が、本人にとってはどれほどありがたかったかに違いない。一人でも多くの一般の人も彼らの思い
に触れ、同じように受け入れるようになるといいですね。
なお、CDの作成や演奏ではプロの音楽家の献身的な支援があったことも見逃せない。
ずっと応援したい。

視覚障がい者ミュージックネットワーク「ノイズファクトリー」のホームページに、活動報告や詩などが
掲載されているので興味がある方は訪れてください。
  


Posted by 中嶋 at 14:24Comments(0)中嶋