さぽろぐ

日記・一般  |札幌市北区

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2017年03月26日

雲物理学者菊地勝弘さんの素晴らしい生き方

50年以上前、北大理学部の気象学演習の指導教員であった菊地勝弘さんが北海道新聞夕刊の
「私のなかの歴史」に2月8日から3月9日まで20回シリーズで登場。

教えて頂いたのは1年程だったが気さくで明るく活発な先生だった。
先生の知らない面や生き方をたくさん知ることができて面白かった。
中谷宇吉郎、孫野長治の両先生との出会いが生涯を決めたという。海外に出かけて視野を広げ
ること、「雲の中のことは雲の中に入ってみなければ分からない」と野外観測の大切さを教えられ
たそうだ。小さい頃から気象現象に興味をもち、何故そうなるのかということを突き詰める研究心。
さまざまな創意工夫で野外観測。南極で発見した雪の結晶の形が既に知られている樹枝状など
と異なるため最初は信じてもらえなかったが、北極域でも異形を発見。中谷先生や孫野先生の
分類を発展させ「グローバル分類」として雪の結晶を体系化。

定年後は趣味のカメラや俳句にも打ち込んでいる。なんと充実した生き方をされているのだろう。
感心するばかり。見習わなければ。  


Posted by 中嶋 at 19:44Comments(0)中嶋