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2007年03月20日

産消協働

3月9日(金)に北海道主催の産消協働シンポジウムに参加しました。
会場のかでる2・7のホールは400名超の参加者で一杯になり、講演者やパネリストも関心の高さに驚かれていた。

産消協働とは食を中心とした「地産地消」の考え方をさまざまな分野に拡げて、地域の生産者と消費者が緊密な連携をとりながら、地域にある素材や技術を使い、地域の人材を活用して、みんなで地域経済の活性化をめざそうという道民運動です。

主催者挨拶では嵐田副知事が道の取組みについて説明された。地元の産消協働の取組み事例を紹介している地域FM局もあり、道民運動として促進していきたいと挨拶された。

基調講演では北海道じゃらんのヒロ中田編集長が「産消協働で北海道の活性化」というテーマで、北海道の地域ブランドにかける自身の想いを熱く語ってくれた。道内には良い素材が豊富に存在している。消費者と生産者は連携してそれらに付加価値をつけて、地域で消費するとともに地域ブランドとして道外にも普及させていこうと提案された。

基調報告では釧路公立大学 地域経済研究センター長で産消協働の普及のための道民会議の座長でもある小磯教授が「内なる力で北海道を元気に-産消協働-」というテーマで、道民会議で検討してきたことの説明と今後の普及に向けた提言をされた。
道内の需要構成と供給構成の関連を示して、道内産の自給率を上げることが道内のさまざまな産業に影響を与えて経済効果を高め雇用機会を増やすことになると説明された。
提言は道民運動として裾野を拡げるために、①生産者と消費者に役立つ情報の発信、②生産者と消費者をつなぐ取組、③産消協働のネットワークづくり の三つである。

パネルディスカッションでは「みんなが主役~つなげよう・広げよう・産消協働の輪」というテーマで、4名のパネリストとコーディネータ役の小磯教授によって議論が行われた。パネリストは産消協働の実践者。
東京から来られた良品工房の白田 典子さんは、つくり手・売り手・買い手をつなげる「いいものプロジェクト」を運営している。モニターの実食・実感に基づくアンケート調査で7割以上の「買いたい」支持が得られた商品を認定し、その商品を扱ってくれる店舗の「いいものコーナー」に送り込んでいる。作り手と売り手には商品の感想だけでなくいろいろな調理法で試した意見なども寄せられるため良い商品作りや消費者への説明に役に立ち、販路拡大・売上増に繋がっている。
☆地元のものありきでなく、消費者が欲するものを地元で作れることが大切。
★北海道にも「いいものコーナー」を開設し道産の「いいもの」を普及してもらいたい。

丸善木材の鈴木 一浩氏は、からまつなどの道産木材の普及と建築に携わっている。
北海道には木材の自給能力があるにも関わらず海外から安い木材を輸入している。産官学が連携して道産材を地域に循環させて、森林資源の育成、人と環境に優しい建築、木育、雇用に繋げていきたい。

(株)菊水の杉野 邦彦氏は、江別産の「ハルユタカ」などの小麦で「江別小麦めん」を産官学連携で開発された。このブランド化によって価値と需要を高め、地域の農業、製粉会社、製麺会社、飲食店までをネットワーク化して地域経済を活性化させている。
☆商品価値を上げるには他地域の技術なども取り入れる地域間の交流が必要である。

酪農家で北海道スローフード・フレンズ帯広のリーダーでもある湯浅 優子さんは、ファームインを開設している。生産者、消費者、販売者、研究者の協働によって地域を活性化させたい。

生産者、消費者、販売者、研究者が対等の立場で、想い、感想、提案をし合うことによって、商品に関わった全ての人達がハッピーにならなければならないということが分かり有意義でした。産消協働の輪に入り地域の魅力の掘り起こしや地域ブランドの開発に携わりたい。


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Posted by 中嶋 at 01:21│Comments(0)中嶋
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