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2008年07月21日

東海大学での第2回ラベンダーまつり

東海大学の正面脇のラベンダー畑で7月19日から21日までラベンダーまつりが開催されました。地域の人達が植えられたバス通り(中ノ沢南沢通り)のラベンダーも紫に彩り満開です。バス通りにはラベンダーまつりを知らせる「のぼり」が多数立てられ祭りムードを盛り上げていました。

7月19日は東海大学の吹奏楽部によるラベンダーコンサートとラベンダーに深い関わりをもたれている3名の方によるシンポジウムが行われました。

3600株のラベンダー畑をゆっくりと散策している人、記念写真を撮っている人、オープンカフェから眺めている人、どなたもラベンダに癒されているようです。その人達を見るだけでも和やかになります。

地元で採れた野菜や蜂蜜、ラベンダーグッズが販売され、大勢の人達が買い求めていました。
乾燥させたラベンダーで「香り袋」を作るコーナーも盛況で、ティバッグのような袋に入れて香りを楽しんでいました。ラベンダーが盛んに作られていた当時の作業風景の写真もパネル展示されていました。

ラベンダーコンサートは30名の学生による吹奏楽です。当コンサートのために特別に作られた「ラベンダーマーチ」を含め5曲が演奏されました。昨年のコンサートで来年はラベンダーをテーマにしたオリジナルの曲を披露すると宣言され、その約束が果たされました。いろいろな楽器が見事に調和した響きとなって聴き手の心に伝わってきました。

ラベンダーシンポジウムは国際交流会館で行われました。東海大学の吉村卓也教授の司会でファーム富田の富田忠雄会長、曽田香料の小野上廣氏、東海大学の西村弘行副学長がそれぞれの立場から貴重なお話をされました。

曽田香料の創設者である曽田政治氏が昭和15年に日本で始めて南沢にラベンダー農場を開設されてから安価な合成香料が輸入されて昭和47年に閉鎖するまでの歴史と、ラベンダーの香料としての科学的な説明がありました。

西村副学長は自ら考案された水蒸気蒸留装置で抽出したラベンダーオイルを見せられた。100Kgの原料から500gから900gしかできない貴重なオイルだそうです。

富田会長はラベンダとともに歩んでこられた50年の歴史についてお話された。合成香料が輸入されるようになってから生活が困難になり、やむなくトラクターでラベンダー畑を潰そうとしたとき「ギャー」という悲鳴が畑から聞こえ一歩も前に進めなくなった。そのとき奥さんが「もう1年頑張りましょう」と云ってくれ思い止まったそうです。手塩にかけて育てた作物を自らの手で潰すことは農民にとって耐えられない位に辛いと話されました。現在の富良野のラベンダーが観光として有名になった背景には、富田さんがあきらめずに困難を乗り越えてきたからこそということを忘れずにいたい。

会場には南沢で最初にラベンダーを植栽された農園のオーナーの奥さんも見えられていました。富田さんの提案でその農園がどこにあるかを確認することになり、東海大学の屋上からその場所を奥さんに指で指してもらいました。現在は畑や林になっていました。その場所にラベンダー発祥の地の記念碑を建てられたらいいなと思いました。




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Posted by 中嶋 at 20:25│Comments(0)中嶋
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