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2010年10月18日

祝 ノーベル化学賞受賞 鈴木章氏

10月6日の19時前の夕方のニュースを何気なく見ていると、テロップで日本人のノーベル賞受賞のニュースが流れていてびっくりしました。その内の一人が鈴木 章北大名誉教授でした。2008年の益川、小林氏の受賞のときも嬉しかったが、初めての北海道出身者で私と同じ北海道大学の先輩なので尚更嬉しくなりました。地方の大学でも世界に通用する人材を搬出できることを示してくれました。大学の同期生間でもこのニュースを見た喜びを伝えるメールが飛び交いました。

北海道新聞では「ノーベル賞への道 化学者 鈴木章物語」を7回に渡って連載していました。NHKテレビのサイエンスZERO、北海道クローズアップでも対談形式で紹介していました。それらから教えられたこと、勇気付けられたことなどをまとめてみました。
①研究の成果が世の中の役に立っている。
 研究の成果がもつ汎用性、安全性、効率性、確実性のため実用的な製品を幅広く生み出していま
 す。
②人生を変えた出来事
 子供の頃からものを覚えるのが好きで読書家だったので、これまでの数学指向が大学に入ってか
 ら2冊の洋書の面白さに出会い有機化学指向に変わっていった。
 分厚い洋書を一晩で読みきる英語力のすごさに敬服するとともに、世界の一流なものに触れるこ
 との大切さを感じました。また、子供の頃にいろいろなことを体験し興味がもてるものを見つけ
 ることも大事だと思いました。
③楽観的
 実験が連続して失敗しても、発表論文がなかなか認められなくても研究に行き詰ったという経験は
 ない。
 誰でも壁にぶつかることはあるはずですが、楽観的でいれるのは何故なのでしょう。公私の区別が
 きちんとでき、研究の真の楽しさを知っていて、自分が進むべき道を信じているからでしょうか。
④Serendipity(掘り出し物を見つける才能)
 ありふれた事象から大切なものを見抜く機会は誰にでもあるが、その機会を生かすには、目的意識
 をもって、その事象を直視する謙虚な心、注意力、研究意欲が必要です。
⑤オープン化
 儲けたいとは思わなかったので特許を取らなかった。
 そのため医薬、農薬、液晶など幅広い産業に普及していっている。
⑥今後への期待
 ・若者よ海外に出よう。海外からの見方を知り、海外の人とも交流しよう。
  海外で通用する外国語を習得できる環境や仕掛けの工夫が必要だと思います。
 ・オリジナリティのある研究を目指そう。
  人から与えられるのではなく、自分で考え創意工夫しよう。
  基礎科学は長い目で育てていかなければならない。


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Posted by 中嶋 at 23:55│Comments(0)中嶋
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