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2012年02月07日

札幌の姉妹孤立死に思う

札幌市内の姉と知的障害がある妹が孤立死した問題は、連日、マスコミで大きく取り上げています。本当にやるせない思いで一杯です。このような事件を減らすために、事件から何を学び、何をしなければならないかについて考えてみました。

1.障害者も当たり前に受け入れる地域社会を
  孤立死に追いやった背景には、「障害があることを地域の人に知られたくない、人に迷惑かけられ
  ない」という障害者と家族の思い。裏を返せば、障害者の言動や行動を見て、どう接したらよいの
  か分からずにとまどい、障害者との係わりを避けてきたことがあるのではないでしょうか。
  誰でも障害者にならないとは云えないので、障害者や家族、障害者の自立支援をしている施設や
  NPOなどが、障害はどうして起きるのか、どのような症状になるのか、どんな困りごとがあるのか、
  どのように接すればいいのか、などについて市民に広く知ってもらう場を市や関係機関が連携して
  設けて欲しい。特に障害者が身近にいる地域の住民や障害者が立ち寄る施設の従業員は聞いて
  実態を理解して欲しいと思います。規定の前に心が通い合う関係を築きたいものです。

2.社会福祉に繋げる実効性がある仕組み
 ・料金を滞納したことで電気やガスが止められました。しかも冬季では直ちに命にかかわります。
  その情報が業者から市に上がらなかったことが問題視されています。
  ライフラインを止める前に市に連絡する。市は障害者かどうかを調べて、該当する場合は業者に
  ライフラインを止めないように伝えるとともに、福祉相談所、民生委員、NPOなどに連絡する。
  連絡を受けたら当事者と面談して福祉サービスの利用を薦めたり、生活保護の申請を手伝う。
 ・「地域助け合いマップ」を作り、高齢者や障害者を見守っている町内会があるそうです。
  一番身近な近所の人や、新聞配達、郵便配達、宅配便、電気・ガスの集金、灯油配達などで、普
  段と違う様子を見かけたら、社会福祉の関係者に連絡する仕組みを作る。
 ・生活保護の相談で区役所に3回も行っていたのに、手続きの煩雑さのために申請には至らなかっ
  たとのことです。当事者の立場に立って申請の書類作成を手伝うルートを設ける。
 ・困ったときはいつでもSOSを受け取って相談してくれる窓口なり担当者を置く。
 ・市の福祉担当者は、障害者の実態を把握するために、障害者を訪問したり、障害者自立支援セン
  ターなどで研修する。
 ・個人情報保護のため障害者の中に踏み込まないと福祉はなりたたない。命に係わる場合は個人
  情報保護なんていっていられない。

3.全道的な福祉サービス未利用者の生活実態調査
  今回の事件を受けて、札幌市を始め全道的に実態調査に乗り出しました。福祉サービスを利用し
  ていなければ、窮状を把握できないためです。家族構成、非常時に頼る人の有無、民生委員に名
  簿提供の可否(希望すれば民生委員が定期的に訪問する)などを調査するようです。世話をする
  同居家族の病気や失業などで生活状況は大きく変わるので継続的な調査をしてもらいたい。


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Posted by 中嶋 at 15:10│Comments(0)中嶋
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