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2021年10月13日

NHKテレビ プロフェッショナル仕事の流儀「新型コロナ集中治療室」を観て

10月5日に放送された標記の番組は、ECMO治療の第一人者竹田晋浩医師が率いる医療現場
からの40日間の記録。
ECMOは、2009年に発生した新型インフルエンザの治療で日本でも使われたが、救命率は35%、
イギルスの72%と比べて低かった。竹田医師はECMO治療先進地のスウェーデンのカロリンスカ
大学で技術研修を受け、技術だけでなく治療戦略も学んだ。帰国後、「チーム医療」の確立と
「ECMOnet」を立ち上げた。

NPO法人「ECMOnet」とは、ECMOの治療に携わる専門医の連携組織。
医者の縄張りは患者本位でない、一人でも多くの方の命を救いたいという思いで、都道府県、
学会、治療施設の垣根を越えて創設。
日々の症例データの更新と共有、医師の派遣、ECMOの使い方の講習などに取り組む。

チーム医療は、医師、看護師、臨床工学技士が協力して治療に当たる。
一つでも低いレベルのものがあると、全体のレベルは低い方に引っ張られるため、どの職種
の人も一緒にレベルを引き上げる必要がある。たった一つの失敗でも症状は悪化する。地道な
小さな、細かなことの積み重ねが命を救う。それが徹底されている。
医師は、患者にECMOを取り付けるとき、血管に細い管から始め、様子を見ながら、順次太い
管に変えていく。看護師は24時間体制で患者の状態とECMOの稼働状況を監視、臨床工学
技士は血栓ができていないかを確認。体位を変える時は6人ぐらいの人が協力。
重傷で運ばれてきた一人の患者(37歳の男性)が回復するまでの間に起きた症状の変化に
迅速に的確にチームで対応。このチーム医療によってECMOの救命率は80%に向上した。
その患者さんが退院できるまでに回復したとき、まだ、話はできないので、スマホに「いきてい
てよかった」と書いて先生に見せた。先生も看護師さんも患者も嬉しそうな笑顔になった。
本当に良かったと思わず泣きそうになった。医師も患者も共に耐え(闘い)ながら、患者の
回復力を待った甲斐があった。

Fortune favors the bold(幸運は勇者に味方する)は竹田医師が好きなことばだと云う。
「そうでなきゃ医師なんてやってられない」と云う。全ての分野にも当てはまるのではないだろ
うか。プロフェッショナルとは「どんな時でも、いつも同じ行動をとることができる人」と云う。
そのためにいつもベストである。

患者のために日夜懸命に治療されている医療従事者のみなさん本当にありがとう。
コロナにかからないように感染対策をしっかりすることしかできないが、収束するまでやって
いきたい。


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Posted by 中嶋 at 14:49│Comments(0)中嶋
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NHKテレビ プロフェッショナル仕事の流儀「新型コロナ集中治療室」を観て
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