坂の町南沢

真冬の１，２月に雨が降ることはあまりなかったが、最近は多くなったようだ。
先日、我が家の前の生活道路にできた「わだち」にはまっている車が見えた。
運転手はスコップで懸命に車の周りの雪を掻き出していたが、脱出できないでいた。
見るに見かねて、スコップを持って助けに入った。わだちは１０ｃｍと深く、水も
溜まっていた。車については素人なので、ひたすらタイヤの周りと車体の底に付着
している雪を夢中で掻き出した。時々、エンジンをかけるが空回りするだけ。
そこに隣のおじさんが駆けつけてきた。おじさんは雪道での車の運転に詳しいので、
雪掻きしながら「あまり深く掘り下げないで」「前方にもわだちがあるのでバック
した方がいい」「一旦、前に進んでからバックしよう」と的確なアドバイスを次から
次に出す。２人で車を力一杯押すと、少しだけ動いた。良かった、でもまだまだだ。
再度、車の周りの雪を掻き出し、車を押すと、また少し進んだ。３度ほど繰り返すと
幹線道路に出られた。３人ともほっとした。お礼を言われたが、お互い様だ。家の
かみさんも同じように助けられている。
それにしても隣のおじさんはカッコよかったな。

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